投稿者: 栗本奈央子(Naoko Kurimoto) 30 Jun 2017

羽田空港を守る、羽田神社:今月の神社

羽田空港を守る、羽田神社:今月の神社

「今月の神社」は、自他共に認める神社好きの記者が、より多くの人に神社の魅力を知ってもらおうと始めた企画です。お守りから歴史上の有名人物にゆかりのある神社まで、これから半年間、月に1回、全国各地の様々な神社を紹介していきます。

海外にいる読者の皆さんは、ぜひこの企画を通して、日本の神々に触れてみてください!

今月の神社プロフィール

名称:羽田神社(http://www.hanedajinja.com/index2.htm
御祭神:須佐之男命(スサノオノミコト)、稲田姫命(イナダヒメノミコト)
御利益:航空安全、運航安全、病気平癒、縁結び、安産祈願など

羽田神社は、羽田空港の氏神様

皆さんは「氏神様」という言葉を知っていますか?

氏神様とはもともと同じ氏(名字)を名乗る一族を守る、先祖などを神様とした指した言葉ですが、現在では土地を守る神様としての意味でも使われています。この羽田神社は、羽田空港がある地域一帯を守護する「氏神様」なのです。実は羽田空港の国際線ターミナルがあるエリアも、羽田神社が守護する地域に入っており、国際線ターミナルがオープンした年に開催されたお祭りでは、空港内で羽田神社のお神輿がかつがれたのだとか。

日本の航空会社が参拝に、お祭りには客室乗務員がボランティアで参加

また、羽田神社は日系航空会社とも親交が深く、夏祭りなどのイベントがあると、日本航空や全日空の客室乗務員がボランティアとして参加するそうです。毎年2月の節分には、各社の客室乗務員が豆と一緒にパスケースやストラップなどのオリジナルグッズを配布するため、普段手に入らないグッズを獲得しようと、地元をはじめ各地からたくさんの人が訪れるそうです。さらに全日空は毎年1月1日の朝のフライトの後、社長を筆頭に関係者が新年祈祷のお参りにくるのが恒例行事になっているんだとか。いかに航空会社から厚い崇敬を受けいているかがわかりますよね。

(※)節分とは、毎年2月に季節の分かれ目の邪気を払う行事。「鬼は外!福は内!」といって豆を投げたり、自分の年齢の数だけ豆を食べたりすることが習慣になっている。

羽田神社ならではのお守り

旅行に持参するお守りといえば旅行安全お守りや交通安全お守りがメジャーですが、航空会社に人気のある羽田神社には、「航空安全お守り」があるんです。これは飛行機を使った旅行や移動の安全を祈願するためのもので、お守りには飛行機がデザインされています。神社によると、以前はサイズの大きいものを作っていたそうですが、客室乗務員が乗務中に持ちやすいように、小さめのものを用意したのだそうです。

羽田神社は、まさに羽田に無くてはならない、地域密着型の神社だと言えるでしょう。飛行機にたくさん乗られる方や、旅行業界で働く方など、興味のある人はぜひ行ってみてください。神社の最寄り駅は、京急線の羽田空港国際線ターミナル駅から3駅の「大鳥居」駅。神社は駅を出て徒歩5分ほどの距離にあります。

富士山に登る代わりに、「富士塚」登山はいかが?

境内には富士山を模した「富士塚」があります。これは、富士山を神様として信仰する人々が、富士山に登れない人のために築きあげたもので、主に関東を中心とした各地に分布しています。羽田神社の富士塚は明治初年に作られたもので、2階建ての家の屋根くらいの高さがありますが、“登山道”が整備されているので、頂上まで登ることができます。羽田神社では、富士山に手軽にお参りできる、そんなユニークな体験もできるのです。



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栗本奈央子 / Naoko Kurimoto

栗本奈央子 / Naoko Kurimoto

旅行業界誌「トラベルビジョン」編集部の栗本です。神社が好きで、趣味で全国の神社を巡っています。


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