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「御朱印」(Goshuin)は、仏教の寺院、神道の神社、の参拝者がもらうことのできる、墨書および印章のことであり、その寺社を参拝した事の証となっている。
本来は「朱印」(Shuin)であるが、一般的には、尊敬の意を表して敬語の「御朱印」と呼ばれることの方が多い。
御朱印の形式は、それぞれの神社仏閣により違うが、その寺社の僧侶、神職、職員が、朱色の印章とともに、墨書で寺社名、本尊名、参拝日などが書かれる。
よく日本の神社仏閣を含む観光地でみられる、自身でスタンプを押す「観光記念スタンプ」とは別のものである。
御朱印の起源には諸説あり、はっきりとした起源に関する定説は、残念ながら現在のところ定まっていない。
願い事を書いた書状を寺社に奉納した際に受け取った受付印、寺社に写経(Shakyo)を収めた際の受付印などが、考えられている御朱印の起源である。
写経とは、仏教の経典を書写すること。僧侶の修行であるとともに、信者も写経をする事により、功徳を詰め、成仏できるようになると考えられるになった。
古峯神社(関東地方、栃木県)の御朱印 Wikipedia / Creative Commons
極稀に写経を収めないと朱印を発行しない寺院も存在するが、多くの神社、寺院では、気軽に御朱印をもらうことができる。
日本人の間で御朱印をもらうことは、高年齢、その中でも信仰心が強い人たちがもらう特別なもの、というように思われていた。
しかしながら近年、20-30代の女性を中心に、徐々に神社仏閣を巡って御朱印を集め人気が高まり、これらの比較的若年層の女性御朱印を集める女性を指す言葉として、「御朱印ガール」(Goshuin girl)という言葉ができる程となっている。
日本を訪れる外国人観光客の間では、鮮やかな朱色の印章と、躍動感溢れ芸術的とも言える墨書の御朱印は、極めて日本的なものと考えられ、御朱印をもらう外国人観光客も多くみられるようになった。
御朱印を寺社押して貰う専用の帳面を、「御朱印帳」(Goshuin cho)と呼ぶ。
朱印と同様、「朱印帳」(Shuin cho)とも呼ぶが、一般的には、寺社名、ご本尊名等が記載されている尊いものという考えから、敬語として「御朱印帳」と呼ばれることの方が多い。
御朱印帳は、比較的大きな寺社であれば、その寺社で1000円-2000円程度にて購入する事が可能であり、有名な寺社であればそのオリジナルの表装となっている。
御朱印帳は1冊で20-40箇所の御朱印を押すことができるようになっており、その購入した寺社の御朱印のみの専用という事ではなく、他の寺社のものを押しても構わない。
御朱印帳は仏教の寺院と、神道の神社を別けたほうが良いという意見もあるが、一般的にそこまで神経質になることはない。
寺社のほか、文房具店、書店などで購入することができる。インターネットの通信販売でも売られているが、日本語以外で見つけることは難しい。
御朱印帳販売専門サイト: Holly Hock http://www.goshuincho.com/ (日本語のみ)
御朱印帳
仏教の寺院の場合は「御朱印所」(Goshuin jo)、「朱印所」(Shuin jo)、「納経所」(Nokyo jo)、神社の場合は、「授与所」(Jyuyo jo)、または「社務所」(Shamu sho)と表示されているところで、御朱印をもらうことができる。
御朱印の受付場所を示す日本語
日本語以外の英語、その他の言語で表示されていない場合も多く、外国人には分かりづらいので、それらしい受付が見たらない場合は、寺社の職員、あるいは日本人の参拝者に聞いてみること。
御朱印はどこでもらえますか?(Goshuin wa doko de morae masuka?)
御朱印をもらうのは少額の料金がかかり、300円のところがほとんどであるが、稀に500円のところもある。これらは物の「代金」というより、寺社に対する「寄付」として扱われる。
窓口で「御朱印」さえわかってもらえれば、「Goshuin please」でも通じると思うが、日本語では下記のように言う。
御朱印をお願いします。(Goshuin o onegai shimasu)
その場で押印と筆と墨で書き上げてくれるが、混雑時には御朱印帳を預け、後ほどだいたい何分後と時間を指定されて、後から受け取りに行く場合もある。
寺院の御朱印受付所
神社の御朱印受付所
全ての寺院で御朱印を行っているかというと、必ずしもそうではなく、一部の寺院では御朱印を行っていない。
日本の仏教にはいくつかの宗派があるが、「浄土真宗」(Jyodo Shinshu)は、その教義から御朱印を行っていない。
京都の大きな寺院では、東本願寺、西本願寺がこれにあたり、御朱印をもらうことはできない。
御朱印は記念スタンプと違い、神聖な宗教的な意味合いを持つ。その為、御朱印をもらう際には、マナーにも気をつけてもらうように心がけたい。
御朱印帳 京都 清水寺
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