投稿者: Japan Hoppers編集部 ユジン(Yoojin) 02 Aug 2017

地球を体感!三宅島のGEOスポット5選

地球を体感!三宅島のGEOスポット5選 © yoojin

三宅島のシンボルとも言える火山。これまでに大規模な噴火を繰り返し、島独自の環境を作り上げてきました。今回は、火山に関連した5つの三宅島のスポットを、その見どころと共に紹介しながら、ジオパークとしての島の魅力をお伝えしたいと思います。

1. ダイビングも人気!メガネ岩

メガネ岩は、島の南西部に位置する景勝地です。かつて岩に2つのアーチがあり、その形がメガネに見えることから名がつきました。1962年の噴火時に一部が崩れ、現在は1つのアーチのみが残されています。実はメガネ岩は、ダイビングスポットとしても人気があり、6月から10月までの土日祝のみ、一般に開放されています。

ジオポイント「スコリアを利用する海の生き物たち」

火山地帯でよく見られる、黒い軽石「スコリア」。手にとると岩に無数の穴が空いているのがわかります。

これは、溶岩に含まれていたガスや水分が抜けた痕。溶岩が急激に冷え固まることで出来ると言われています。島ではどこにでもあるものですが、メガネ岩周辺の海ではスコリアにある穴が、大切な役割を果たしているんです。 実はこの穴、メガネ岩周辺を泳ぐ小さな魚のすみかになっているんです。一見無関係に思える火山と海の生き物が、こうした関わり合いを持っていることを知ることは、この風景を眺める私達の想像力を掻き立てます。

2. 溶岩の上を歩ける?火山体験遊歩道

火山体験遊歩道は、1983年の噴火で阿古地区の一部に流れ込んだ溶岩流の上を歩くことができる遊歩道です。

1983年の噴火の被害は甚大で、この噴火によって阿古地区の約330世帯が一夜にして焼失埋没しました。遊歩道からは、溶岩流が流れ込んだ、旧・阿古小中学校の校舎を見ることができます。

ジオポイント「溶岩に咲く花」

穴の開いた溶岩は水や土を流しやすく、植物が根を張るための土壌ができにくいと言われています。数十年が経過しているにも関わらず、遊歩道の溶岩がむき出しのままであるのもこうした理由が背景にあると考えられています。しかし自然界には、こうした裸地に根を降ろす植物たちがいます。その名も、先駆植物(パイオニアプランツ)。裸地から森へと移り変わる初期の段階で生える植物のことです。三宅島では、ハチジョウイタドリやハチジョウススキ、イソギクなどがそれにあたります。

また、植物が遊歩道沿いに多く見られるのは、人の靴についた泥や土が、遊歩道沿いに溜まりやすいからだそう。 私は単に溶岩から生える植物を観察していただけではなく、裸地から森に変わる初期段階に立ち会い、さらに土を提供していた。気づかないうちに影響を与えていたかもしれないなんて、驚きです。

3. 七つの島が見えるかも、七島展望台

七島展望台は、メガネ岩や火山体験遊歩道のある阿古地区の高台にある展望台です。天気の良い日には、伊豆諸島を見渡すことができます。

私が訪れた日は霧と強風に見舞われ、ほとんど何も見えなかったのですが、それでも風があったおかげで時折霧がふわりと晴れる瞬間があり、島を囲む海がきらきらと輝いているのが見えました。

ジオポイント「赤いマグマは◯◯の印?」

実はこの展望台、1983年の噴火によってできたスコリアの丘。足元のスコリアを観察してみると、メガネ岩や火山体験遊歩道のものよりも、赤い色をしているのがわかります。

この赤は、噴火の際にマグマの中にある鉄分が酸化したもの。酸化は高温であるほど反応速度が早く、赤いスコリアは火口から吹き出したマグマの飛沫が固まったものだと考えられています。つまり、赤いスコリアの側には、火口があるんです。 実際に1983年の噴火時には、ここから海岸にかけてカーテンのように火柱があがったという報告があったそうです。私が立つこの場所の奥深くで、うねるマグマ。その計り知れないエネルギーは、島が一つの生き物であるような感覚を、実感として私に与えてくれたような気がします。

4. 噴火のエネルギーを感じよう、新澪池跡と新鼻新山

新澪池跡と新鼻新山は、それぞれ片道5分の距離にあるジオスポットです。 新澪池は1763年の噴火によってできた火口湖でしたが、現在は水を見ることはできません。というのも、1983年に起きた噴火で、池の水と溶岩流が接触し、水蒸気爆発によって池の水が一瞬にして干上がってしまったから。その後池に水が貯まることはないそうです。

一方、新鼻新山は、1983年の噴火時に起きた海底爆発によって一夜にして出現した火砕丘。波の侵食によって半円型に削られ、断層がむき出しの現在の形になりました。

ジオポイント「噴火によって失われたもの、生まれたもの」

1983年の噴火で、新澪池は水を失い、新鼻新山は生まれました。同じ1日をかけて失われたものと生まれたもの、この2つを同時に巡ることで、噴火が大地に与えるダイナミックな変化を体感できます。

5. 復興のシンボル、椎取神社

椎取神社は三宅島の北東部に位置する神社。神社には、三宅島を護る三島大明神と、第三の后神であった佐伎多麻比咩命に生まれた、志理太宣命が祀られています。

境内には、2000年の噴火時に泥流に呑み込まれた旧社殿と鳥居が残されており、現在も当時の被害を物語っています。

ジオポイント「復興のシンボル」

社殿の奥に、椎取神社のご神木である大きなスダジイの木があります。このスダジイをよく見ると、幹の途中から樹頭にかけて白くなっているのがわかります。これは「立ち枯れ」という現象で、噴火時に発生した火山ガスの影響で木が立ったまま枯れてしまったのです。白骨化した幹は復興のシンボルどころか噴火の爪痕そのものですが、ここはジオパーク。幹や根本に視線をずらしてみましょう。スダジイの幹から、新しい枝が生え、緑の葉を付けているのが見えますか?

枯れたように見えた木は、実は生きているんです。このように、一部の生き残った幹から、新しい芽を出す現象を胴吹き、根から芽を出すことを蘖と言います。 噴火当時、噴火による火山ガスの影響で、島民は島外での5年間の避難生活を強いられ、島での暮らしを愛する人々にとってはつらい経験となりました。そんな噴火のダメージを物ともせずに生命力を見せつけるスダジイは、復興の象徴なのです。

三宅島へのアクセス

ご存知の方も多いかと思いますが、三宅島は東京都にあります(知らなかった人は覚えてね)。島へのアクセスは主に、飛行機か船を利用します。所要時間と料金は、下記の通りです(2017/12/22調べ)。よろしければ参考にしてみてください。

  所要時間 料金(片道大人1名) 乗り場 予約
飛行機 50分 17,200円~ 調布飛行場(map 新中央航空webにて
6時間30分 6,420円~ 東京・竹芝客船ターミナル(map 03-5472-9999に電話

三宅島観光協会ホームページ:http://www.miyakejima.gr.jp/access/


Japan Hoppers編集部 ユジン / Yoojin

Japan Hoppers編集部 ユジン / Yoojin

Hi I'm Yoojin. I'll let you know how to enjoy and survive in Japan :P I hope it will be helpful for your travel.
안녕하세요! JH기자의 유진이에요. JH를 많이많이 이용해주세요!!


タグ