投稿者: ジャパンホッパーズ編集部(Japan Hoppers Editors) 26 Jul 2017

大洲市を流れる清流「肱川」を満喫する

大洲市を流れる清流「肱川」を満喫する © N. Nomura

愛媛県と聞いてまず思い浮かべるのは、四国最大の都市で夏目漱石や正岡子規など日本を代表する文豪の縁の地でもある松山市、またはタオルの産地として知られ近年はしまなみ海道がサイクリングの聖地にもなっている今治市でしょうか。今回は松山市から少し足を伸ばして行くことができる大洲市の「川アクティビティー」を紹介します。

大洲と肱川

大洲市の中心にあるJR伊予大洲駅へはJR松山駅から特急に乗って約30分で行くことができます。肱川は470以上の支流がある清流で、肘のように曲がりくねっていることから肱川という名が付いたとも言われています。肱川は古くから水害が多く、大規模な氾濫が何度もこの地を襲ったそうです。明治時代の建物が残る地区には、石垣で床を高くした蔵があり、大洲の人々が川とともに生きてきた痕跡を見ることができます。ただし、肱川は多くの恩恵も大洲の土地にもたらしています。鮎を始めとするイワナやアマゴなどの豊富な川魚、氾濫により運ばれた肥えた土を活かして生産されてきた里芋や白菜などの農作物。また肱川は木材や生活物資の運搬など、輸送ルートとしての重要な役割も担ってきました。

大洲にとって切り離すことの出来ない肱川。この川の魅力を旅行者でも味合うことができるアクティビティーが鵜飼いとSUP体験です。

大洲の夏の風物詩「鵜飼い」

鵜飼いは大洲市で60年以上続いている伝統行事で毎年6月1日から9月20日まで開催される大洲の夏の風物詩です。鵜飼いとは鵜匠とよばれる職人が鵜を操って鮎を捕る漁の手法で、鵜が飲み込んだ鮎を吐き出させるので釣りや網で捕るよりも鮎に傷がつかないという特徴があります。鵜飼いは日本全国各地で行われていますが、肱川の鵜飼いは岐阜県の長良川、大分県の日田川と共に日本三大鵜飼いの1つに数えられています。

18時30分。まだ明るさが残っている頃、川岸に停められた屋形船に乗り込みます。船頭の巧みな竿さばきで肱川を遊覧しながら、地元の食材をふんだんに使ったお弁当を食べいただきました。船頭さんの話を聞きながら舌鼓を打っていると、あっという間に日が落ちてきました。静かに流れる肱川に浮かびながら、群青色に染まった風景とその奥に佇むライトアップされた大洲城。この光景はこの時期の大洲でしか見ることができないものです。

19時を過ぎると辺りは暗闇に包まれました。船頭が「もうすぐ鵜匠の舟が来ますよ」と言うと、上流の方から歓声が聞こえました。すると暗がりの中にぼんやりと篝火が見えてきました。いよいよ鵜飼いが始まります。鵜匠が乗った舟が篝火を焚き、煌々と光る照明が舟の前を行く5羽の鵜を照らします。鵜は川に潜っては鮎を咥えていき、鵜が鮎を捕るたびに鵜匠の舟の両脇に浮かぶ屋形船から歓声が上がります。その歓声に応えるように鵜たちが次々と鮎を捕らえていました。

篝火の熱、鵜が潜るときの水しぶき、鵜匠の威勢のいい掛け声。これらをこの至近距離で感じることができるのは肱川の鵜飼いだけです。

肱川を独り占めする贅沢、ちょっと早起きをしてSUPを体験

鵜飼いで夜の肱川の魅力を堪能した次の日は、朝の肱川を体験します。流れが穏やかで水深が浅い肱川では、気軽に川アクティビティーを楽しむことができます。肱川のすぐ近くにある、古い民家を改修した「大洲しろまちゲストハウス」では、宿泊者限定で早朝のSUP体験を提供しています。ゲストハウスのオーナー三瀬さんがしっかりとレクチャーしてくれるので、SUP初心者でも問題なく体験できます。

小鳥が囀り、近くの豆腐屋が朝の配達を始める朝6時頃。あくびを我慢しながらゲストハウスを後にして歩くこと10分。朝靄がかかり神秘的な装いの肱川が見えてきました。河原に下り、20分ほどSUPの練習をして立てるようになったところで出発です。ここから大洲城を目指し、約2時間かけてゆっくりと1.5kmほど進みます。

まず見えるのが崖から突き出た茅葺屋根の建物です。これは大洲市の観光名所のひとつで重要文化財に指定されている臥龍山荘の茶室です。SUPから見上げると、かなり急な崖に建てられているのがわかります。鵜飼いの屋形船からも見ることができるので、朝と夜の印象の違いを楽しみましょう。

川の流れに身を任せていると、静寂の中で川の音、風の音、魚が飛び跳ねる音、鳥が鳴く音が優しく響き渡ります。こんな贅沢な時間を独り占めできるとは、早起きをした甲斐がありました。蛇行する川をさらに進むと橋の向こうにゴールの大洲城が見えてきました。大洲城は小高い丘の上に建っているので、川から見上げると迫力満点です。SUPをしながら城を見上げる、まさに日本、そして大洲ならではの体験です。

大洲市ならではの夜と朝の肱川アクティビティーはいかがでしたか?四国を訪れる際にはぜひ体験してみてください。各アクティビティーの詳細は下記URLで確認することができます。

鵜飼い
「大洲のうかい」(6月1日~9月20日まで)
http://www.kurarinet.jp/ozu-ukai/u-yoru.html(日本語のみ)

肱川SUP
「大洲しろまちゲストハウス」(7月~10月頃まで)
http://ozu-shiromachi.com/



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