投稿者: Japan Hoppers編集部 ユジン(Yoojin) 20 Jan 2017 PR記事

日本の2大聖地をむすぶ熊野古道伊勢路の魅力 Part.2

日本の2大聖地をむすぶ熊野古道伊勢路の魅力 Part.2 © 三重県

熊野古道伊勢路を歩こう!

今回の特集では、伊勢神宮と熊野三山をむすぶ「熊野古道伊勢路」の中でも、最も人気が高い馬越峠と松本峠のモデルコースを紹介します。熊野古道伊勢路について詳しく知りたい方は、前回の特集や、こちらの動画も合わせてご覧ください。

世界遺産 巡礼道「熊野古道伊勢路」への誘い

熊野古道伊勢路は約170kmの長い道のりで、歩き終えるには少なくとも1週間は必要だと言われています。それは、途中には幾つもの峠が存在し、1日で幾つもの山を越えるにはかなりの体力が必要だからです。

そこで、今回の特集では、伊勢路の中でも人気の馬越峠と松本峠を1日ずつかけて観光するモデルコースを紹介したいと思います。

峠に登る前に

馬越峠も松本峠も頂上の標高は325m以下と決して高くはありませんが、万一の事故や遭難を防ぐためにも、準備は必須です。

・服装/もちもの

服装は、肌の露出が少ないもの、黒やグレーではなく蛍光色など派手な色のものを身に着けましょう。このような服装には、虫刺されを予防し、遭難時に見つかりやすくする効果があります。また、熊野古道の石畳は、雨の日はとても滑りやすくなります。登山靴でも滑る場合があるので、実は滑りにくいスニーカーの方がおすすめです。

そして、山の中に自動販売機は無いので、水分は必ず確保しておきましょう。

・緊急時の目印

峠には、写真のような木の道標が約100m進むごとに設置されています。

これには、峠の名前と、位置情報、警察と救急の電話番号が記されています。怪我をして動けなくなってしまった場合や緊急のことが起きた際は、警察(110)もしくは救急(119)に電話をかけて、道標の中心にある数字を伝えましょう。この数字が位置情報となって、助けが駆けつける仕組みになっています。

それではさっそく、馬越峠と松本峠の旅に出かけましょう!

伊勢路の大自然を満喫できる馬越峠コース

馬越峠は、熊野古道のシンボルでもある美しい石畳の道とひのきの森、そして頂上からは、尾鷲市を一望できる眺めの良い天狗倉山(標高522m)や便石山(標高599m)などの絶景ポイントに行くこともできるコースです。峠の頂上の標高は325mで、トレッキング初心者から中級者におすすめです。

登山口

登山口の最寄りバス停は「鷲毛」です。車でアクセスする場合は、登り口付近に駐車できるスペースがあるので、そちらを利用しましょう。お手洗いや売店は、登山口から徒歩10分ほどの距離にある道の駅海山にあります。

馬越峠の特徴

馬越峠の石畳の特徴は、峠を最短距離で越えられるよう、山を削り、そこに石をしきつめて造られているところです。下の写真、石畳の脇にある土地が壁のように高くなっているのがわかるでしょうか。

石にまつわるポイント

山の中には、大きな岩や石がゴロゴロと転がっているのがわかります。これは1500万年前に起きた火山の噴火によって出来た溶岩がかたまったもの。森の中に美しい石畳を敷くことができたのも、その材料となる岩の調達が比較的容易だったからだと言われています。

石や岩にまつわる見どころは、石畳だけではありません。道の途中に突如現れるこの巨岩は、日本の伝説に登場する河童に似ている、その名も「河童岩」です。

巨大な河童岩は、人によって笑っているように見えたり、眠っているように見えたり、思わず見入ってしまう自然のアートです。

馬越峠の絶景ポイントへは頂上から

こちらが頂上の写真です。

ここからコースが3つに分かれ、それぞれ尾鷲市、便石山、天狗倉山へと繋がっています。頂上から、絶景ポイントの「象の背」がある便石山までは片道120分、天狗倉山までは片道30分の道のりとなっています。時間と体力に余裕を持って行きましょう。

コテージ風カフェで一休み

馬越峠を下ると、左手に地元のご夫婦が営むカフェ「山帰来」があります。

おすすめは、桃色が鮮やかでスッキリとした甘さが特徴のヤマモモジュース。毎年、近くの山で収穫した分だけ作られる貴重なメニューです。

オーナーご夫婦は、熊野古道と同じく巡礼の道として世界遺産に登録されているスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラを踏破した経験があり、その旅路の中で「アルベルゲ」という巡礼者のための簡易宿泊所が豊富に存在していたことに感銘を受け、2009年の4月から山帰来の敷地内に「アルベルゲ山帰来」という宿泊施設をオープンしました。

アルベルゲは、自然の中でゆっくり過ごしたい方におすすめしたい宿です。

山帰来について

住所:〒519-3619 三重県尾鷲市馬越町1509-49
電話番号(日本語のみ):0597-22-3597
営業日:金・土・日曜日
営業時間:3月から12月中旬までの10時から16時まで
※駐車場はカフェの目の前にあります。

以上で、馬越峠コースは終了です。帰りは山を挟んで登山口とは反対側に出るので、道の駅海山に駐車した場合は、尾鷲駅からバスで鷲毛バス停まで戻りましょう。山帰来から尾鷲駅までは、徒歩で約30分の道のりです。

熊野の伝説、自然信仰を体感できる松本峠・浜街道コース

続いて紹介するのは、馬越峠と並んで人気が高い松本峠を中心とするコース。峠の標高は135mと馬越峠よりも低く、トレッキング初心者に特におすすめです。頂上付近の展望台からは、伊勢路のゴールである熊野速玉大社方面に一直線に伸びる七里御浜が一望できます。また、花の窟神社や獅子岩、鬼ヶ城など、地域の伝説や自然信仰の聖地もあり、伊勢路を代表するコースとなっています。

登山口

松本峠の登山口は、ホテルなみの近くにあります。車の場合は、登山口から数m離れたところに専用の駐車場があるので、そこに駐車しましょう。最寄り駅は大泊駅で、登山口までは歩いて約10分です。

松本峠の特徴

峠は石の階段から始まります。幾重にも重なる石段は、馬越峠のものとは異なり、地面よりも高く石が積まれているのが特徴です。

道は馬越峠よりもゆるやかで、頂上までもあっという間でした。頂上には、松本峠のシンボルである鉄砲跡のあるお地蔵様が安置されています。

余裕があれば、頂上から少し足を伸ばして展望台にも行ってみましょう。晴れた日は展望台からの眺めがとても気持ち良く、遠くにはゴールの和歌山県を望むこともできます。

鬼ヶ城歩道トンネル(木本隧道)

峠を越えると、上りと反対側の登山口である木本入り口に到着します。木本入り口には今登ってきた山の中を通過するトンネルがあるので、帰りはトンネルを通って、駐車場のある場所に戻りましょう。

海沿いを歩く浜街道へ

数ある熊野古道のルートの中でも、海岸沿いを長距離に渡って歩く道は、伊勢路の特徴です。この七里御浜は、砂浜ではなく熊野川から流れた小石の浜が続いています。昔は七里御浜の石を売る、石の売り子がいたそうですが、石の数が減少したため今ではその姿は見られません。

熊野では七里御浜の白い石を通して神様と交信ができると伝えられていて、名前と願いを心の中で石に刻み、神社にお供えする慣習があるそうです。

※石は持ち帰らないようにしましょう。

ちなみに、七里御浜の海はとても綺麗ですが、波が高く海岸から急に海が深くなっているので、年間を通して遊泳禁止となっています。

七里御浜の海は、波が小石に吸い込まれるような音が印象的でした。美しい朝日が見られるスポットでもあるので、晴れた日の早朝はぜひ早起きにチャレンジしてみてください。

日本の国土を創造した母神を祀る花の窟神社

次なる目的地は、七里御浜の海岸沿いにある、花の窟神社です。一般的に神社というと、鳥居をくぐると拝殿や本殿などの建物があるとイメージされますが、ここにはしめ縄を巻かれた巨大な岩があるのみ。

御神体を祀る本殿はどこ?と疑問に思った方、実はこの岩こそが花の窟神社の御神体なのです。

この岩は、日本の神話で日本列島を創造したとされているイザナミノミコトの御陵(お墓)と考えられています。つまり、ここは古代からのパワースポットという訳です。

そして、これにて松本峠コースは終了です。

本宮道の丸山千枚田

松本峠から海沿いを通って熊野速玉大社を目指す浜街道の他に、山道を通って熊野本宮大社を目指す「本宮道」があります。本宮道の途中にある丸山千枚田は、人の手によってつくりあげられた棚田で、日本の棚田百選にも選ばれています。

季節によって変化する景色や、ライトアップなどのイベントは見逃せません!

熊野古道歩きのガイド、語り部を活用しよう!

伊勢路のスポットには、見た目のインパクトだけでなく歴史や背景など、そのスポットの見方を知ることが重要な場所が多くあります。そこで皆さんにぜひ利用して欲しいのが、熊野古道を案内してくれる専用のガイド「語り部」です。

今回私達をガイドしてくださったのは、「まつ」の愛称で親しまれている川邑まつよさん。愛犬の柴犬「りんちゃん」とも熊野古道を歩いていて、Instagramでも人気者です。とてもパワフルな笑顔の溢れる方で、素晴らしいガイドを務めてくださいました。

語り部に案内を申し込めば、峠越えも単なるトレッキングではなく、巡礼を目的とした文化であることを体感できるので、かなりおすすめです。申し込みはコチラから(※外部サイトに移動します)。

熊野古道伊勢路に興味が湧いてきましたか?

今回の特集では、伊勢路の代表的なスポットを紹介しましたが、まだまだ魅力的な場所がたくさんあります。 熊野古道についてもっと知りたい方は、前回の特集もチェックしてみてくださいね。また、三重県が作成した動画でも詳しく紹介されているので、ぜひこちらもご覧ください。

熊野古道伊勢路 映像シリーズ1 伊勢路の旅~神々を訪ねて

熊野古道伊勢路 映像シリーズ2 お・も・て・な・し~巡礼者を迎える人々

熊野古道伊勢路 映像シリーズ3 巡礼~人を魅了するもの

熊野古道伊勢路や三重県をもっと知りたい方は

熊野古道伊勢路の公式サイトをぜひチェックしてみてください。詳しいコース案内やアクセス方法だけでなく、伊勢路に関する外国語版のパンフレットをダウンロードすることもできますよ。

熊野古道伊勢路 公式サイト
http://www.kodo.pref.mie.lg.jp/

熊野古道伊勢路 パンフレットダウンロード
http://www.kodo.pref.mie.lg.jp/download/

三重県観光情報Facebook「観光三重」
https://www.facebook.com/kankomie.or.jp/

協力:三重県、三重県観光連盟、語り部・川邑まつよさん


三重県 東紀州振興課 / Higashi-Kishu Promotion Division, Mie Prefecture

三重県 東紀州振興課 / Higashi-Kishu Promotion Division, Mie Prefecture

三重県の東紀州地域の活性化と、世界遺産熊野古道伊勢路の活用に取り組んでいます。


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